「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は「サイバー攻撃の“意外な手法”」についてお話します。
連載第2回では、サイバー攻撃の“意外な手法(手口)”についてご紹介したいと思います。
さて皆さんは、なぜサイバー攻撃が行われるのか? その理由、つまり攻撃者の目的をご存じでしょうか。
サイバー攻撃の目的は、ズバリ「お金」です。
攻撃者はその目的のために、さまざまな手段を用いて“お金に変換できるもの”を狙います。その代表的なものが「情報」です。例えば、2014年に発生したベネッセコーポレーションの事件では、同社が持つ大量の個人情報が名簿屋に売られました。こうした“盗み取ったものを誰かに売ることで対価を得る”方法以外にも、最近ではPC内の情報を勝手に暗号化し、元に戻してほしければ身代金を払え! という「ランサムウェア」も登場しています。これは“情報の価値を一番理解している被害者本人から対価を得る”という何とも憎らしい手口です。
こうした事件などをニュースなどで一度は見聞きしたことがあるかもしれませんが、製造業に従事する皆さんにとって、こうしたセキュリティの話は「自分からは遠いもの(出来事)」に思えるのではないでしょうか。
しかし、筆者はそうは思いません。製造業に従事する皆さんが持っている“情報”こそ、企業として国として死守しなければいけないものなのです。
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