ドイツのKUKAは、ハノーバーメッセ2016において、マスカスタマイゼーションを体現する「スマートファクトリー」を出展。同社の持つ産業用ロボットや物流システム、クラウドシステムなどを組み合わせ、スマートフォンケースやコーヒーを個別注文通りに自動生産するデモを行った。
ドイツのKUKAは、ハノーバーメッセ2016(2016年4月25〜29日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、マスカスタマイゼーションを体現する「個別生産」の実現をイメージしたデモを行った。
ドイツが推進するモノづくり革新プロジェクト「インダストリー4.0」では、大量生産の効率性で、カスタム製品を製造する「マスカスタマイゼーション」の実現が1つの理想像といわれているが、KUKAは自社の製品群や開発しているソリューションを組み合わせることでそれに近い形を実現した。
その1つとして注目を集めたのが「スマートファクトリー」のデモである。これは個別のメッセージを入力したスマートフォンケースを(スマホケース)を完全自動で生産するというもの。KUKAではこれをブース内で完結させて披露した。その流れは以下の通りだ。
「スマートファクトリー」によるデモでは、まず、訪問者がスマホケースをアップルとサムスンのスマートフォンのどちらかを選択し、同ケース上に入れる名前とメッセージを入力する。その際に名前とメールアドレスを入力し、出来上がりの連絡を受けられるようにする。
入力情報を基に、材料を備えた物流倉庫をイメージしたブロックから、同社グループの物流関連機器の企業であるSwisslogの「CycloneCarrier」を使い、正しいスマホケースを倉庫から運び出す。さらにKUKAの自走式ロボット「KUKA Mobile Robotics iiwa」を使い、加工場所まで運ぶ。
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