「産業用ロボットのオムロン」確立へ、卓球ロボットも : ハノーバーメッセ2016 (2/2 ページ)
さらに、2016年4月1日から20カテゴリー952形式を世界一斉発売した「制御盤」向けの新設計コンセプト製品群も紹介した。同製品群はオムロンが「制御盤全体の最適化」を訴えて発売した戦略製品である。
従来は、制御盤内で使用されているFA機器は個々の進化を進めてきたが、それぞれの進化が制御盤全体で見た場合、全体のパフォーマンスにつながっていない面があった。これらを解決するために、「制御盤」全体での付加価値向上に向けて取り組んだのがオムロンの新コンセプト製品群である。新たに35項目にわたる統一コンセプトで新たにFA用機器を開発し、「Value Design for Panel」として、差異化を図っている。
ハノーバーメッセでも制御盤革新として訴え、制御盤全体での配置の美しさやスペース効率の良さなどを訴求している。
制御盤向け製品の訴求。配置の美しさやスペース効率の良さを訴求
オムロンがついに産業用ロボットを発売、制御機器との連携機能も
オムロンは、2015年9月に買収を発表したオムロンアデプトテクノロジーズ社の産業用ロボットを2016年4月1日から販売する。3カテゴリー49モデルを世界39カ国150拠点で投入する。
そのサイズダウンは誰のため? オムロンが制御盤革新に向け952機種を刷新
オムロンは、FA機器を格納し設備をコントロールする「制御盤」の小型化やスペース確保、製作工数の削減を実現するため、共通の設計コンセプトに仕様を統一したFA機器20カテゴリー952形式を世界一斉発売する。個々の部品のスペックの追求のみでなく、制御盤全体での最適化を実現し、新たな付加価値創出を目指す。
インダストリー4.0が目指す“一段上”の自動化
ハノーバーメッセ2015のメインテーマとなった「インダストリー4.0」。製造業にとって魅力的なビジョンである一方で、具体的な姿をどう捉えるかで多くの企業が迷いを見せているのが現状だ。本連載では、現地での取材を通じて、インダストリー4.0に関する各社の動きを3回にわたってお伝えする。
ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。
第4次産業革命って結局何なの?
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。しかし、そこで語られることは抽象的で、いまいちピンと来ません。本連載では、そうした疑問を解消するため、第4次産業革命で起こることや、必要となることについて分かりやすくお伝えするつもりです。第1回目はそもそもの「第4次産業革命とは何か」を紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.