新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2016年4月21日に会見を開き、今後の人工知能技術の進展と、その発展が産業分野にもたらす影響を予測した「次世代人工知能技術社会実装ビジョン」を公表した。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2016年4月21日に会見を開き、今後の人工知能技術の進展と、その発展が産業分野にもたらす影響を予測したロードマップ「次世代人工知能技術社会実装ビジョン」を公表した。
ドイツの「インダストリー4.0」をはじめ世界各国で「第4次産業革命」に向けた取り組みが進む中で、その実現を支える重要な技術の1つとして人工知能技術にも大きな注目が集まっている。こうした動きを受け、日本政府も人工知能技術戦略会議を設置し、技術開発に向けたロードマップの作成を進める方針を示したばかりだ。
NEDOが今回発表したロードマップの位置付けについて、NEDO 技術戦略研究センター 新領域・融合ユニット ユニット長の平井成興氏「人工知能技術が今後どのように発展するのかを技術的な観点から示したもので、各産業分野に必要な技術をバックキャスト的に考えたものではない」と説明する。
具体的には人工知能技術を運動能力、言語・意味理解、認識能力などに分類し、
それぞれの領域の技術が現在(2016年)〜2020年、2020〜2030年、2030年以降の3つの区分でどのように発展するかをまとめている。同時にこうした人工知能技術の発展が「ものづくり」「モビリティ」「医療・健康、介護」「流通・小売、物流」の4つの産業分野に対してどのように応用できるかも織り込んだ。
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