シャープの“ロボット型電話”19万8000円で5月に発売(月額料金など追記)(2/2 ページ)

» 2016年04月14日 11時19分 公開
[MONOist]
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RoBoHoNに何ができるの?

 公式Webサイトにて公開されたRoBoHoNのスペックを見ると、Snapdragon 400にAndroid 5.0を組み合わせており、約800万画素 CMOSセンサーなどが搭載されており、この記述だけを見るとほぼスマートフォンだ。しかし、ボディには13個のサーボモーターを搭載しており、基本機能としては「通話」「アプリケーション実行」「カメラ撮影」などに並んで「歩行」「起き上がり」などと書かれている。

 歩行や起き上がりといった動作はRoBoHoNをシャープと共同開発した高橋智隆氏の手掛けた「ロビ」でも実現されており、ハードウェア的には頭部に搭載したプロジェクターによる映像投影が新鮮さを感じさせる部分だ。

「RoBoHoN」プロモーション映像(出展:シャープ)

 ハードウェア的には2015年10月のCEATEC 2015にてお披露目されたものから大きな変更は行われておらず、基本的にはソフトウェアの改良が進められている。なかでも力を入れたと同社が胸を張るのが音声コントロールだ。RoBoHoNは背面タッチパネルからの操作も可能だが、音声コントロールによる操作を基本としている。

 「高橋さんに電話かけて」と声をかければ電話をかけ、同様に「人工知能って何?と問いかければWeb検索を行ってその結果を読み上げる。iOSにおけるSiriやWindows 10のCortanaといったアシスタントは既に登場しているが、音声だけの操作を意図したデバイスは少ない。

photo RoBoHoNを手に持っての通話もOK

 シャープでロボホンの開発を担当した景井美帆氏(同社 コンシューマーエレクトロニクスカンパニー 通信システム事業本部 パーソナル通信第二事業部 第一商品企画部 チームリーダー)は「音声だけで操作する製品は前例が少ないので、注意を払って開発した」というが、同時に「携帯電話として利用できることも念頭に置いた」と開発時の方向性を語る。

 ロビなどと大きく異なるがアプリケーションの存在。一般スマートフォンを対象としたAndroid OSアプリは利用できず、専用アプリストアから2015年6月より提供する予定となっており、ゲームから料理レシピ検索、タクシー配車などロボットとの会話を活用したアプリケーションが配信される予定となっている。

 これらアプリケーションは基本的にクラウド(ココロプラン)料金に含まれるが、アプリ内課金やアプリ単体の有料販売も今後は検討していくとしている。

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