インダストリー4.0って何でこんなに注目されているの?いまさら聞けない第4次産業革命(2)(2/4 ページ)

» 2016年04月01日 14時00分 公開
[三島一孝MONOist]

インダストリー4.0とは?

 グーチョキパーツ社長に「第4次産業革命をうちもやらんといかん」といわれて途方にくれた矢面辰二郎氏は専門家である印出鳥代氏に教えを請いに来ました。前回は第4次産業革命がどんな現象であるかの説明がありましたが、今回はそもそものこの動きのきっかけについて話が及んでいるようです。

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そもそも、第4次産業革命がここまで注目されるようになったのって何がきっかけなんですか? 勉強嫌いだったうちの社長ですら気にしているほどですからね


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そうね。実際には要因はたくさんあるんだけど、製造業への影響という意味では、私の出身地でもあるドイツの「インダストリー4.0」の動きが大きなきっかけになったといえるわね


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インダストリー4.0? なんだか、かっこいい名前ですね


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ドイツのインダストリー4.0はドイツ連邦政府が主導して産官学が参加するモノづくり革新プロジェクトなの。ドイツの国中でさまざまな産官学クラスタが形成されて「自律して動く工場」の実現についての課題解決に取り組んでいるわ。


 ドイツのインダストリー4.0は、ドイツ連邦政府が主導するモノづくりの革新プロジェクトで、ドイツの主要企業や大学、調査機関の多くが参加しています。この中でIoTやサイバーフィジカルシステムなどの技術を活用しながらモノづくりの根本的なプロセスを革新し、ドイツ製造業の世界的な競争力強化を図っています。また、標準化を進めこの新たなモノづくりプロセスそのものの輸出も狙っています。

 毎年ドイツのハノーバーで行われる製造技術の展示会ハノーバーメッセにはアンゲラ・メルケル首相が視察に訪れ、各社を激励するなど、とにかくドイツ連邦政府の本気度がすごいという点が印象的です。この「ドイツ連邦政府がコミットメントした」ということが大きなインパクトを与えたといえます。

photo 2015年のハノーバーメッセの様子。ドイツのメルケル首相とパートナーカントリーのインドの首相がブースを回った

 インダストリー4.0の詳細な内容については、連載「ドイツが描く第4次産業革命『インダストリー4.0』とは?」で詳しく紹介していますので、こちらもぜひご覧いただければと思います。

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