故障をゼロにするためには、なぜ故障が発生するかを理解する必要があります。図6に示すように、設備の強度とそれに加わるストレスの関係で説明できます。
設備には、常になんらかのストレスがかかっています。機能を果たすために加わるストレス(機械的・電気的ストレス)や、外部的環境として加わるストレス(温度、湿度、振動、粉塵など)がそれです。このストレスが強度を上回ったときに、故障(機能停止型故障、機能低下型故障)が発生するのです。
これらが発生する理由は、次のようなものです。
以上のことをまとめると、故障の原因は人間であるといえます。「基本条件の不備」「使用条件の不順守」「劣化の復元未実施」「設計上の弱点内在」「技能不足」の5つが故障の原因であり、この原因の対策を講ずることが大切です。これらを行うために、製造と保全がうまくリンクして活動しなければならないのです。
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