台湾から参加の吸引式マウスが優勝、2位との差はわずか1000分の6秒第36回全日本マイクロマウス大会2015 レポート(4/4 ページ)

» 2015年12月24日 07時00分 公開
[三月兎MONOist]
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 なんといっても、ロボットに搭載する機能がシンプルだ。ハデな機構や奇抜なアイデアは不要。マイコンとモーターとセンサーがあれば、基本走行は可能だ。初心者が無理して小さく作る必要もない。クラシック競技ならば縦横250mmの枠にロボットが収まればいい(これは以前、壁の上面をセンシングする方式が主流だった名残である。今、迷路の幅より大きいロボットを製作するメリットはない)。

車検風景 車検風景。初期のマイクロマウスはこの枠一杯の大きさだった。初級者はユニバーサル基板を積層して製作する人が多い
こじまうす11 これまで最軽量のマイクロマウスは5.5g。ハーフサイズ競技に出場した「こじまうす11」(製作者:小島 宏一さん)
ギリギリ手のひらに乗るサイズのマイクロマウス クラシック競技の初級者はギリギリ手のひらに乗るマイクロマウスから始めたい

 1区画180mmを正確に走り、壁の切れ目を見つけたら90度旋回する機体を作り、迷路を解析するソフトウェアを搭載すれば、ゴールを目指せる。優勝した「Diu-Gow」の探索走行を見てみよう。

[動画3]優勝した「Diu-Gow」(製作者:Cai,Xin-Hanさん、Lin,Yu-chihさん)の探索走行

 「ロボット未経験の大学生でも、回路設計、ソフトウェア、モーター制御、センサー処理信号処理と1つずつ課題をクリアしていけば、完走できる」と、先輩マウサーが言う。完走の後は、スラローム走行、斜め走行、スラローム探索と次の課題にステップアップし記録を縮める楽しさがある。

 基本ルールが変わらない競技だから、コツコツと自分のスキルを積み重ねていくことができるのだ。小さなロボットだから、部品代も開発スペースもさほどかからない点もいい。自宅でも無理なく開発を続けられる。仕事で多忙になったり、結婚したりで、数年〜10数年、中には30年間、参加を中断した後に、復活したマウサーもいる。

 社会人マウサーたちは、業務で身に付けた開発姿勢やスキルを、マイクロマウス開発に生かしている。あなたもエンジニアとして技術力を磨き、楽しい仲間と出会うために、マイクロマウスを始めてみてはいかがだろうか。

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