光学設計解析ソフト「CODE V 10.8」、非対称光学系の設計を支援する光学パラメータの計算機能を追加CAEニュース

サイバネットシステムは、米シノプシスの光学設計解析ソフトウェア「CODE V」の最新バージョン「CODE V 10.8」の販売開始を発表した。

» 2015年12月16日 11時35分 公開
[八木沢篤MONOist]

 サイバネットシステムは2015年12月15日、米Synopsys(シノプシス)の光学設計解析ソフトウェア「CODE V(コード ファイブ)」の最新バージョン「CODE V 10.8」の販売開始を発表した。

 CODE Vは、「光学設計(レンズ設計)」「評価解析」「製造支援」などの機能を備え、光学製品開発業務を総合的にサポートする光学設計解析ソフトウェア。撮像機器(カメラレンズ、ビデオレンズなど)、通信機器、医療機器、産業機器、航空・宇宙関連機器などの製品開発で活用されている。

 最新のCODE V 10.8では、非対称光学系に対して正確な光学パラメータ計算を行う機能が加わり、ヘッドアップディスプレイ(HUD)やヘッドマウントディスプレイ(HMD)をはじめとする、自由曲面光学系、偏心光学の設計がより高度に行えるようになったという。

非対称光学系の光学パラメータ計算イメージ 非対称光学系の光学パラメータ計算イメージ(出典:サイバネットシステム) ※クリックで拡大表示

 また、非球面表現式も拡張され、設計時における非球面の製造性の制御がより一層容易に行えるようになったとする。その他、ガラスカタログにNHG社を新たに追加、ガラスデータベースの構造が改良されたことでガラスデータの情報更新がやりやすくなったという。

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