PTCとGEはIoT/スマートファクトリー領域で提携することを発表した。GEが取り組む最先端のスマート工場「ブリリアント・ファクトリー」に、PTCグループでIoTアプリケーションを提供するThingWorxの活用を行う。
PTCとGEは2015年9月29日(現地時間)、GEが進める「ブリリアント・ファクトリー」において、産業用IoT(Internet of Things、モノのインターネット)アプリケーション開発基盤であるThingWorxを活用し、共同推進していくことを発表した。
GEが推進する「ブリリアント・ファクトリー」は、最先端技術を活用し、リアルタイムなデータ活用により最適な工場運営を実現することを目指すもの。同社が推進する「インダストリアル・インターネット」による機器レベルでの遠隔監視や制御、予防保全などの仕組みを工場レベルで実現することを目指す。
この実現のための、IoTアプリケーション開発基盤であるPTCのThingWorxを活用する。ThingWorxの機能とGEのソフトウェアを統合し、柔軟なダッシュボードやデータ解析機能を持つ産業向けの工場ソリューションを提供する方針だ。工場の現場からERPまでさまざまなシステムを接続し、各ユーザーの役割に応じた形でダッシュボードやユーザーインタフェースを提供する。
これらの展開において、GEとPTCは、製造業向けの営業・マーケティング組織をグローバルで連携させ、協力してグローバルビジネスを推進するという。また、今回の共同ソリューションはGEの工場にも展開する計画だ。
GEとPTCは、設計と製造を結ぶ統合ソリューションなどでも協力をしていた(関連記事)が、今回はその枠組みを広げることになる。GEでは、インダストリアル・インターネットを社内外に展開し、機器が生み出すデータを基軸とした新たなビジネスモデルの展開を進めている。今回の提携により、今後スマートファクトリーについてもデータプラットフォーム化を進めていくと見られている。
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