植物工場ビジネスは枯れてしまうのか製造マネジメント メルマガ 編集後記

期待は大きい、儲けは少ない。

» 2015年08月04日 12時00分 公開
[陰山遼将MONOist]

 この記事は、2015年8月4日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


植物工場ビジネスは枯れてしまうのか

 すさまじい猛暑です。最近では人間の動きを感知し、空調を最適にコントロールする技術も進んでいますが、MONOist編集部のオフィスではクーラーが効かなかったり効きすぎたりする日々が続いております。これほど暑いとぜひ最新の空調技術をオフィスに導入して欲しい、などと思ってしまう今日この頃。そんな中、こうした空調技術などを植物の育成に活用する植物工場が何かと話題です。

 植物工場には大まかに2種類に分けられます。1つが太陽光などの自然光を利用するもの。もう1つが光源にLED照明などを利用し、完全閉鎖型の環境を構築するタイプです。後者のタイプには、空調や照明、さらにこれらの制御に関する保有技術や施設を活用できるため、多くの大手製造業も事業参入しています。

 こうした背景に加え、人材不足など日本の農業が抱える問題が話題となっていることもあり、植物工場に注目が集まりました。しかし、天候に左右されることなく野菜を生産できるといえば聞こえはいいですが、ビジネスとしては多くの課題を抱えているのが現状です。

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