こうしたさまざまなパッケージあるいはツールは存在するのだが、意外にもROSそのもの向けの統合開発環境にあたるものは存在しない。
基本はコンソールを開き、エディタで編集、その後コンソールからコマンドを手で叩くうやり方になっている。ただ幸いなことに、Eclipse、CodeBlocks、Emacs、NetBeans、Vim、Qt Creator、PyCharm、kDevekopといった、幾つかクロスプラットフォームをROSに対応させる実装が既に行われており、これらを使うことで開発→デバッグまでをある程度、統合環境で作業することも可能である(100%ではなく、どの環境もそれなりに統合環境外での作業が必要になる)。またビルドシステムとしては当初使われてきたrosbuildに代え、catkinが利用されるようになっている。
ということで、駆け足ではあるがROSの使い方と環境をご紹介した。本当は実際にサンプルロボットなどを用意して動かしてみるともっと分かりやすいのだろうが、今回はちょっと見送りとさせていただいた。また機会があれば、そのあたりに踏み込んでみたいと思う。
ロボットに使われる分散処理、なぜ「ROS」が好まれるのか
ロボット開発で注目される「ROS」(Robot Operating System)とは何か
ロボットにモデルベース開発の手法を、MATLAB/Simulink「Release2015a」
Pepperの音声認識を使ってクイズアプリを作る
イーソル、「OpenRTM-aist」と「ROS」のフレームワーク連携を参考展示Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ロボットの記事ランキング
コーナーリンク