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» 2015年06月10日 06時00分 公開

「健康指標は量から質へ」、筋質点数を測れる体組成計はデュアル式計測を採用医療機器ニュース(2/3 ページ)

[朴尚洙,MONOist]

低い周波数と高い周波数、2種類の電流で高精度計測

 体組成計は、体脂肪率や筋肉量といった体組成を計測できる装置である。体組成の計測方法は大まかに2種類に分かれる。医療機関で骨密度計測などにも用いられている二重X線吸収(DXA)法と、微弱な電流を人体に流してその電気抵抗値から体組成を推定する生体インピーダンス法である。家庭用体組成計に用いられているのは、X線を使う大規模な装置が必要なDXA法ではなく、生体インピーダンス法である。

体組成の2つの計測法と生体インピーダンス法のアルゴリズムの重要性 体組成の2つの計測法と生体インピーダンス法のアルゴリズムの重要性(クリックで拡大) 出典:タニタ

 ただし生体インピーダンス法については、電気抵抗値とDXA法による計測結果の相関などから導き出したアルゴリズムが必要になる。「電気抵抗値の計測精度、そしてアルゴリズムの精度を高めなければ体組成計の計測結果の正確性は得られない。そして、計測結果が正確でなければ、体の変化を正確に把握することはできない。つまり計測結果の精度向上は、体組成計の永遠の開発テーマになる」(同社)という。

 デュアルタイプ体組成計は、計測結果の精度を向上するため、これまで用いられてきた人体を構成する細胞全体の情報を取得する高い周波数(50kHz)の電流に加えて、細胞外の情報を取得できる低い周波数(6.25kHz)の電流を用いる、デュアル式計測技術を採用した。これによって、細胞レベルの変化を反映した高精度の計測が実現可能になった。

デュアル式計測技術のイメージ デュアル式計測技術のイメージ(クリックで拡大) 出典:タニタ

 2種類の電流を使うデュアル式計測技術は、医療分野などで用いられている業務用の体組成計では主流となっている。しかし、こういった業務用体組成計の価格は数十万円以上するため、家庭用に適用するのは難しかった。「デュアル式計測技術を家庭用体組成計に適用したいと長年検討してきたが、このほど構成部品のコストダウンをはじめ製品化のメドがついた」(同社)ことから、今回の発表となった。

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