この開発体制でカギになるのはGENIVIの動向だろう。村田氏は、「AGLからGENIVIに対して、この開発体制に参加してほしいというオファーを出している」と述べる。まだ、GENIVIの参加が決定したわけではないが、AGLで当初から活動を続けてきたJaguar Land RoverのMatt Jones氏がGENIVIのプレジデントに就任したこともあり、「ポジティブな結論が出ると期待している」(村田氏)という。
自前主義からオープンソース活用へ、トヨタが車載情報機器の開発方針を転換
The Linux Foundationが開催した自動車アプリケーション向けLinuxのイベント「Automotive Linux Summit」において、トヨタ自動車で次世代車載情報機器の開発トップを務める第1電子開発部主査の村田賢一氏が講演を行った。
Linuxとイーサネットが鍵を握る車載情報機器の進化
2013年5月28〜29日に東京都内で開催された、「Automotive Linux Summit Spring 2013」(主催:The Linux Foundation)。同イベントでは、車載情報機器への採用が広がりつつあるLinuxや、それと関連する開発プロジェクトの最新情報が紹介された。本稿では、ジャガーランドローバーとルネサス エレクトロニクスによる2日目の基調講演をリポートしよう。