連載は最終回を迎えましたが、まだいろいろあったりします。
昨年(2014年)4月から掲載を始めた連載「モデルベース開発奮戦ちう」が、最終回を迎えました(関連記事:誰のためのモデルベース開発?)。
執筆を担当したのは、モデルベース開発(MBD)の発展を目的とする自動車メーカーとサプライヤから成る団体「JMAAB」の中で、「MBDを分かりやすく伝える」ために発足した「いまさら聞けないMBD編集委員会」の方々です。
複雑化する車載システムの制御機能を設計開発する上で、モデルベース開発は必要不可欠なものになりつつあります。しかし、モデルベース開発の歴史がまだ浅いこともあって、技術者を教育/支援する体制がしっかり整備されているとは言いがたい状態にあります。いまさら聞けないMBD編集委員会では、このことを危惧していたそうです。
そこで、モデルベース開発に関する基本的な考え方や注意点などについて、可能な限り平易な言葉や表現で、モデルベース開発を使ってみたいと考えている人たちに伝承できるように執筆したのが、この連載「モデルベース開発奮戦ちう」というわけです。
さて、モデルベース開発奮戦ちうは、ティア1サプライヤ・三立精機(もちろん架空の企業名)の若手女性技術者・小野京子を主人公にした小説仕立てになっています。しかし、入門記事であれば、わざわざ小説にせず、一般的な解説記事にすればいいはずですが、そうなっていません。これには、いまさら聞けないMBD編集委員会の壮大な野望がありました。
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