国際医用画像総合展に感じた“違和感”医療機器 メルマガ 編集後記

真面目な話じゃないんで肩の力を抜いて読んでください。

» 2015年04月20日 12時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 この記事は、2015年4月20日発行の「医療機器 メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


国際医用画像総合展に感じた“違和感”

 2015年4月17日〜4月19日にパシフィコ横浜で、X線やCT、MRI、超音波などの医療診断装置やそれらで撮影した画像を扱うITシステムなどの展示会「国際医用画像総合展(ITEM)2015」が開催されました。

 初日である4月17日の午後に取材したのですが、シーメンスやGEヘルスケアなどの海外大手、日立メディコや東芝メディカルシステムズといった国内大手が出展して、最先端の医療診断装置とその技術を披露しました。

 例えば、シーメンス・ジャパンブースでは、CT装置に搭載する「TwinBeam Dual Energy(ツインビームデュアルエナジー)」を紹介していました。

 同社は、X線管を2個搭載する高機能なデュアルソースCT装置を展開してきました。このデュアルソースCT装置は、1回のスキャンで2種類のエネルギーを照射できるので、骨格と血管など、異なる種類の組織を同時に撮影することができるのです。しかしX線管を2個搭載するため高価なことが導入の障壁になっていました。

 ツインビームデュアルエナジーは、1個のX線管から照射されるX線束を金属フィルタで2種類のエネルギースペクトルに分割する技術です。つまり、一般的なシングルソースCT装置で、デュアルソースCT装置にしかできなかった検査が可能になるわけです(関連記事:シングルソースCTでルーチンデュアルエナジー検査を可能にする新技術)。

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