新電元工業は、ホンダの車両に採用されている製品群を展示した。展示した製品は3つあり、電気自動車「フィットEV」の車載充電器、ハイブリッド車「アコード ハイブリッド」の降圧DC-DCコンバータ、「アキュラTLX」のステアリングシステム「P-AWS(Precision All-Wheel Steer)」のECUである。
ホンダとの関係は二輪車向けにレギュレータを納入し始めた40年近く前からになるという。その一方で、自動車向けの実績はこの10年ほどのことだ。「二輪車向けで培ったノウハウを、電動化の進展が始まった自動車向けに展開することで採用してもらえた」(新電元工業)という。
オン・セミコンダクターは、事業強化を図っているイメージセンサー事業の車載品を展示した。今回展示したのは、2014年6月に買収を決めたAptina Imagingの製品になる。注目は、フルHD映像の撮影に対応する2Mピクセルの車載CMOSイメージセンサー「AR0230AT」だ。
AR0230ATは、2014年12月に発表した「AR0230CS」の車載グレード対応版だ。フルHD対応だけでなく、トンネルの出口などで暗部と明部で極端に差のある映像から周辺の車両などを認識するのに必要なHDR(ハイダイナミックレンジ)機能を備えている。HDR機能を用いた場合のダイナミックレンジは96dBである。
また車載半導体向けの品質規格AEC-Q100をクリアしており。動作温度範囲は−40〜105℃となっている。ただし、フレームレートはAR0230CSの60fpsに対して、AR0230ATは30fpsに抑えられている。
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