「機能」から「ファッション」へ、2015 CESに見る最新ウェアラブル事情ウェアラブル(3/4 ページ)

» 2015年01月21日 11時00分 公開
[山根康宏,MONOist]

高機能化も進む活動量計

 腕にはめるだけで運動量や睡眠状態を測定できる活動量計(アクティビティートラッカー)は、スマートウオッチよりもサイズが細身で腕にはめても違和感がなく、また電池の持ちもよいため利用者の数は増えている。

 とはいえ既に機能面での差別化は難しくなっており、どの製品もできることはほぼ同じとなっている。心拍計を搭載して機能を高める製品も出てきたが、一方では前述したよう、スマートウオッチと同様に外見での差別化が始まっている。

 またさらなる多機能化も各社が取り組んでおり、シンプルな腕輪型の形状から、ディスプレイを備えて活動量や時刻を表示、またスマートフォンからの通知を受けることができる製品も出てきている。すなわち活動量計の「スマートウオッチ化」が始まっている。

 2015 CESの会場ではスマートウオッチと活動量計はそれぞれ別々のゾーンで展示されていたが、一部のメーカーは既に両方の製品を用意している。「腕にはめるウェアラブル製品」として、両者の垣根はだんだんと無くなりつつあるようだ。

photo Fitbitの「ChargeHR」。差別化のため心拍計を搭載し機能を高めた
photo 同じくFitbitの「Surge」。スマートフォンからの通知や音楽コントロールなどの機能を備えており、機能的にはスマートウオッチと変わらない
photophoto iFITの「DUO」。片面はアナログ型腕時計だが、時計部分を裏返すと活動量計として使える
photo RIBXの「EV95」はタフネスボディのスマートウオッチだが、アクティビティートラッカーの機能も豊富
photo MyKronozの腕にはめるウェアラブル機器のラインアップは豊富。スマートウオッチもある

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