生島氏は、アルテラ製FPGAの自動車メーカーの採用について「現時点で、世界のトップ5の自動車メーカーのうち、4社がアルテラのFPGAを採用している」と語った。同氏はその具体例として、アルテラは2014年1月に、Cyclone SoC FPGAが、Audi(アウディ)が開発中の量産車向け先進運転支援システム(ADAS)に採用された事例を紹介した。アウディがオーストリアのTTTechと共同開発を進めているADAS用の中央制御ユニット「zFAS」には、2個のCyclone V SoCが搭載されている。
また、米国のTesla Motarsの電気自動車「Model S」のインパネ部分に搭載されているタッチパネルモニターにも、アルテラ製のFPGAが採用されているという。「電気自動車やハイブリッド車などに用いられるモーター制御の分野でも着実に成果が上がっている。これまでFPGAを利用する事例が少なかった、パワートレイン部分でも使われ始めている」(生島氏)。
生島氏は2012年11月に日本市場への注力を発表して以降、「2014年までにアルテラ製品の日本国内における車載分野の採用数は約7倍に拡大した」と説明する。アルテラは、クルマに搭載されるECUの数は2020年には2002年比で約3倍に拡大するという予測を紹介していた。生島氏は「自動車に搭載されるECU(電子制御ユニット)の数も伸びているが、それを上回る速度でアルテラのFPGAの採用数は増加している。2012年11月の発表以降、日本国内におけるサポート体制の構築や、自動車の機能安全に関するニーズへの対応を行った成果が着実に表れている」とアピールした。
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