この記事は、2015年1月13日発行の「オートモーティブ メールマガジン 」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
遅ればせながらあけましておめでとうございます。2015年もMONOistならびにオートモーティブメールマガジンをご愛顧のほどよろしくお願いします。
例年のことではありますが、自動車業界は1月早々から日米の展示会による最新情報であふれ返ります。米国ラスベガスの消費者向けエレクトロニクスの総合展示会「International CES(以下、CES)」を皮切りに、幕張メッセのカスタムカーの展示会「東京オートサロン」、米国デトロイトのモーターショー「北米国際自動車ショー」、そして東京ビッグサイトの自動車技術の展示会「オートモーティブワールド」と、2週の間に立て続けに4つの展示会が開催され、それぞれでさまざまな情報発信や展示が行われるのです。
これら4つの展示会の中で、2010年以降、自動車メーカーや電機メーカー、半導体メーカーがこぞってカーエレクトロニクスの最新技術を披露するようになったのがCESです。
ドイツの「IFA」や日本の「CEATEC JAPAN」と並んで三大家電ショーと呼ばれたCESですが、2005年ごろまで自動車関連の出展はカーオーディオ程度でした。しかし、2008年のCESで、General Motorsが基調講演に登壇して燃料電池車のコンセプトカーを初披露したあたりから自動車関連の色が濃くなり始めました。
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≫モノづくり編集のこぼれ話
「学習する自動運転車」は処理能力1TFLOPS以上のプロセッサを2個使用
NVIDIAは、自動車用コンピュータのプラットフォーム「NVIDIA DRIVE」を発表した。自動運転車向けの「NVIDIA DRIVE PX」と、最新の自動車コックピットを実現するのに用いる「NVIDIA DRIVE CX」の2種類があり、どちらも1TFLOPS以上の処理能力を持つ最新のプロセッサ「Tegra X1」を採用している。
2030年の自動運転車は車室がラウンジになる
Daimler(ダイムラー)は、「2015 International CES」において、最新の自動運転車のコンセプトカー「Mercedes-Benz F 015 Luxury in Motion」を披露する。同車両は、2030年に40カ所以上になると言われている1000万人都市の最高のぜいたくとなる「プライベートな空間と時間」を提供するという。
燃料電池車の普及を促進、5680件の関連特許が無償に
トヨタ自動車は、同社が単独保有する約5680件の燃料電池関連特許の実施権を無償提供すると発表。燃料電池車(FCV)の開発や市場導入を進める自動車メーカー各社や、水素ステーションなどの整備を進めるエネルギー関連会社などと協調してFCVの普及を加速させたい考え。
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