IoTゲートウェイ「Armadillo-IoT」が注目集める、アットマークテクノET2014

アットマークテクノは「Embedded Technology 2014/組込み総合技術展」にて、新製品のIoTゲートウェイ「Armadillo-IoT」のデモを行った。モジュール差し替えで各種センサーに対応可能とあり、来場者の関心も高い様子だ。

» 2014年11月19日 22時08分 公開
[渡邊宏,MONOist]
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 アットマークテクノは2014年11月19〜21日までの3日間、パシフィコ横浜で開催されている「Embedded Technology 2014/組込み総合技術展(ET2014)」に出展し、新製品のIoTゲートウェイ「Armadillo-IoT」を中心とした展示とデモンストレーションを行った。

 Armadillo-IoTはCPUボード「Armadillo」をベースとしたIoTゲートウェイで、アドオンモジュールを差し替えることで各種センサーへの接続に対応できる。対応できるセンサーはシリアル(RS232C/422/485)やWi-SUN、EnOcean、Bluetooth Low Energyなどさまざまで、車載LAN規格のCANにも対応する予定だ。

photo 「Armadillo-IoT」 写真は上部のフタを開けた状態

 クラウド側へはパートナー各社の提供するモバイル網(3G)で接続し、IIJやNTTPCコミュニケーションズ、CONEXIOらの提供する通信サービスに対応する。クラウドサービスについては日本システムソフトウェアの「Toami」やNTTPCコミュニケーションズの「フィールドクラウド」、セールスフォース・ドットコムの「Salesforce」などが対応済みとしている。

 ブースでは宅内のECHONET Lite対応機器をArmadillo-IoTに接続、自宅外のPCからクラウド経由で宅内機器のモニタリングと遠隔操作を行うデモが行われていた。新発表の製品ということもあってか、「Armadillo-IoTに関する来場者からの関心は高い」(説明員)とのことだ。

photo Armadillo-IoTのデモ

 Armadillo-IoTのCPUやメモリ、内蔵ストレージなどハードウェア仕様については、小型・省電力を特徴とするボードコンピュータ「Armadillo 400シリーズ」にほぼ準拠している。これはゲートウェイとしての信号処理ならばArmadillo 400シリーズ同等のCPUパワーで対処できるという同社の判断によるものだが、カメラを利用した見守りシステムや画像認識機能などへの要望があれば、より高性能のCPUを搭載したArmadillo-IoTの投入も検討するとしている。

 Armadillo-IoTの販売開始は2014年12月が予定されており、価格は開発試作用の「Armadillo-IoTゲートウェイ スタンダードモデル開発セット」が4万9500円(税別)。この開発セットにCONEXIOのプリペイドSIMカード(3カ月利用可能)を無償バンドルしたものを先着50台限定で提供する「Armadillo-IoTスタートアップキャンペーン」も実施される。

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