うーん。考え方はよく分かりましたが、どうやってモデリング脳を鍛えたらいいんでしょうか?
まずは、作りたいカタチを基本形状に分解していく力を養うことかな。
……なんだか難しそうですね。
確かに訓練は必要だね。最初からいきなり複雑なカタチをゴールにすると大変だから、まずは単純なカタチを使って考え方を理解していこうか。
はーい。
世の中にある全ての立体物(カタチ)の形状は、基本的に“単純形状の組み合わせ”で構成されています。例えば、図3のイラストの瓶は、“外観のカタチだけ”を考えた場合、長さの異なる2つの円柱(基本形状)を足し算して、ドレスアップするだけで大まかな瓶のカタチを作ることができます。
では、マグカップはどうでしょうか? 図4のように足し算と引き算の組み合わせでカタチを作ることができます。ただし、足し算と引き算の順番を間違えてしまうと全く違うカタチになってしまいますので、組み合わせる順番をあらかじめ考えておくことが大切です。
で、では、テトラポッドをバラしてみますね。
ちょっと待った! バラすっていきなり123D Designを使うわけにはいかないよ。こういうときは「紙」にスケッチを描いてみよう! そうすると3Dモデリングの順番も整理しやすくなるし、実際にCADを使う際の助けになるんだ。
了解です! ちなみに、下手なイラストでも大丈夫ですかね……。
あはは、心配ないよ。あくまで形状のイメージができればOKだから。
テトラポッドを基本形状にバラしてスケッチしてみると、図5のようなイラストになると思います。このように基本形状の構成が理解できると、次は、どうやって3Dモデリングをしていけばいいか、という組み立て方に考えをシフトしていけます。
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