「第2世代インテルGalileo開発ボード」が発売になった。第1世代の発売から半年でのリリース。一体何が変わったのか見ていこう。
2014年6月末に発売になった「第2世代インテルGalileo開発ボード」(以下、Galileo2)。同じく1月に発売された「第1世代インテルGalileo開発ボード」(以下、Galileo)では、Linuxを搭載するうえにマイコンボード「Arduino」互換をうたったこともあり、電子工作好きなマニアの間で話題になった。筆者も注目してはいたが、その後継機が半年足らずで登場するとは思いもよらない展開だ。まずはGalileoとGalileo2がどのように違うのか見ていきたい。
下の表もあわせて見ると分かるように、基本的な性能について大きな変更はない。ただし、DC電源が7〜12Vに対応するようになったり、RS-232シリアルポートがステレオミニジャックから6ピンのTTL-232R-3V3に変更されているなど、わずかながらバージョンアップが図られている。なお、Galileo2発売に伴い、Galileoの発売は終了している。
Galileo2とGalileoの主な仕様の比較 | ||
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仕様 | Galileo2 | Galileo |
CPU | Quark SoC X1000(最大400MHz) | |
RAM | 256MB(DDR3-800) | |
拡張スロット | フルサイズ mini-PCI Express 1xスロット ×1 | PCIe Mini Card スロット ×1 |
拡張コネクタ | Arduino 1.0準拠拡張コネクタ(Uno R3と互換のピン配置)5Vと3.3Vのシールドに対応 | |
デジタルI/O | デジタルI/Oピン×12 | デジタルI/Oピン×14、 |
アナログ入力 | アナログ入力×6 | |
PWM出力(12bit解像度) | 6 | |
ICSPヘッダ | 1 | |
リアルタイムクロック | 搭載(バックアップ用電池接続コネクタ搭載) | |
USB | USBホストコネクタ(USB A)×1、USBクライアントコネクタ(micro-USB B)×1 | USBホストコネクタ(microUSB AB)×1、USBクライアントコネクタ(microUSB B)×1 |
イーサネット | 10/100Mbps イーサネット RJ45コネクタ×1 | |
シリアルポート | TTLレベルシリアルポート(FTDI USBシリアル変換アダプター互換)×1 | RS-232準拠シリアルポート(ステレオミニジャック)×1 |
SDカードスロット | MicroSDスロット×1 | MicroSDスロット×1 |
筐体のサイズは、Galileoの約106.8(幅)×72(高さ)mmから、約122.5(幅)×72(高さ)mmと少し横長に。付属AC電源のソケットが各国対応であったり、説明書と呼べるものは付属せず、簡略化されたマニュアルのみとなっていることは変わらない。
使えるコネクタ類だが、Micro USB Aコネクタの代わりに、今回からUSB-Aコネクタが装備された。このため若干サイズが横に大きくなっている印象だ。その他、シリアルポート、イーサネットをつなげるためのRJ45コネクタはカードの長辺に配置。MicroSDスロットと電源コネクタは短辺に配置されている。そしてArduino互換のピンが、RJ45を上にした場合の右側にずらっと並んでいる。
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