このスプライトはライブラリーから持ってきました。名前は「Balloon1」です。このスプライトはクローンとして生成されますので、ステージに現れているballoon1のスプライトを隠しておきましょう。スプライトリストのBalloon1を選択して右クリック、「隠す」を選択します。
スクリプトを見てみましょう(図7)。Balloon1がクローンされたときに以下の一連のスクリプトが実行されます。右端から風船が出てくるようにx座標を200にします。y座標は0から120までの乱数で決めています。次に風船をステージ上に登場させ、無限ループに入ります。X座標は-5ずつ変えています。これで風船は右から左に移動します。ネコのスクリプトに接触するとドラムを鳴らしてScoreを加算し、風船は消滅します。また左端まで風船が到達したときも、風船は消滅します。
動作を確認してみましょう。ブロックパレットの「制御」を選んでください。するとブロックリストの下に「自分自身のクローンを作る」というブロックがありますのでこれをクリックします。どうでしょう、右端から左に向かう風船が現れましたか。連続してクリックしても次々と風船が生成されますね。
背景はライブラリーから「hay field」を選択しました。スクリプト(図8)では、ステージ右上の緑のフラグが押されたら一連のスクリプトが実行されます。まず2つの変数を0にします。次に0.1秒から2秒のランダムなタイミングで20個の風船のクローンを生成します。
今回はコインを指で触って操作するゲームにしましたが、これだとキーボーやマウスをクリックするのとあまり変わらないですよね。
このタッチセンサーを使うのであれば、触れる部分は体の肌が露出している部分であればどこでもよいので、例えば唇で操作するゲームなんて、新たなユーザー経験を提供する作品になりそうな予感がしませんか。また、アルミホイルを貼り付けた段ボール紙を床に置いて、その段ボールを踏んでいてジャンプするタイミングになったらプレーヤーもジャンプするゲームなんてどうでしょう。
音量の変化は逆になりますので、ネコのスクリプトも改造しなければなりませんが、簡単なセンサーでいろんなフィジカル疑似体験ゲームができそうです。電気を通すものなら何でもよいので、読者の皆さんで面白い演出を考えてみてください。 (次回へ続く)
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