日立アプライアンス、ガス吸収冷温水器「2温水回収ジェネリンク」を発売FAニュース

1台で、温度帯や流量の異なる2種類の排温水を熱源として利用できるようにした。排温水を利用しないナチュラルチラーと比較して、冷房定格運転時に、主熱源の都市ガス消費量を約25%削減できる。

» 2014年06月18日 07時30分 公開
[MONOist]

 日立アプライアンスは2014年5月26日、東邦ガスと共同で「2温水回収ジェネリンク」を開発したと発表した。

 ジェネリンクは、都市ガスの他に、排温水を熱源として空調に利用する排熱投入型のガス吸収冷温水機。工場や病院などで導入されているコージェネレーションシステムや、空気圧縮機などの機械から発生した排温水を有効活用する目的で利用されている。燃料消費量を削減し、省エネルギー・省コストを可能にするが、従来のジェネリンクは、1台に対し1種類の排温水を利用するのが一般的だった。

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photo 2温水回収ジェネリンクのシステムフロー例

 今回開発された2温水回収ジェネリンクは、温度帯や流量の異なる2種類の排温水(2温水)を熱源として利用できるようにしたもの。1台で2温水を熱源にできるガス吸収冷温水機は国内初で、これにより省スペース化や設備導入時のコスト低減が可能となる。さらに、排温水を利用しないガス吸収冷温水機と比較して、冷房定格運転時の都市ガス消費量を約25%削減した。

 型式は「HAU-BGN120〜1000EXAJT」の10機種で、冷房容量は120〜1000USRT。販売は日立アプライアンスが担当し、5月28日から発売した。

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