頭の中のアイデアを「Arduino(アルドゥイーノ)」で実現!! 筆者と一緒にモノづくりの喜びや難しさを体験・体感してみよう。連載第11回では、サーボモータを用いた「自動給餌器」を作る。これさえあれば、お留守番しているペットの食事を心配せずに思う存分残業できるぞ!!
突然ですが、あなたは「犬派」ですか? 「猫派」ですか? ペットを飼うのなら、どちらがよいですか?
筆者は、子どものころから犬(ワンコ)を飼っていたこともあり、だんぜん犬派です! しかし、実家を離れ、1人暮らしをするようになってからは、ワンコのいる生活は遠い夢……。しばらくそんな状態が続いていたのですが、数年前の引っ越しで、念願だったペットOKな環境を手に入れました!
仕事柄、1人で家にこもっている時間が長いので、「ペットと一緒に過ごしたい! 一緒なら寂しくない!」と、かなり真剣にワンコを飼うことを検討しています。しかし、取材や打ち合わせで帰宅が遅くなる日のことを考えると、どうしてもためらってしまうのです。自分は外で夕食を済ませているのに、ワンコはご主人さまが帰るまでゴハンを食べられない。それは、かわいそうです。飼うべきか、飼わざるべきか……。
今回は、そんな迷いを断ち切るべく、オリジナルの「自動給餌器」を作ってみます(画像1)。市販品もありますが(そこは気にせず……)、自分で作ってこそMONOist読者です!
タイマーをセットした時間になると、サーボモータが稼働してエサ皿のふたをスライドさせます。これさえあれば、ワンコもお腹を空かせてご主人さまの帰宅を待たなくても大丈夫!(動画1)
「おい、ラーメンタイマーかよっ!!」「自分の給餌器じゃないかっ!!」とツッコミが入りそうですが……。これは誰が何と言おうと、ペットのための自動給餌器です! それでは、今回使用する部品を紹介します(画像2、表1)。
今回使用したのは、「RCサーボ」と呼ばれるラジコン模型用のサーボモータです。これは、ケースの中にモータと減速ギア、制御基板、位置センサーが入っています。連載第7回「ベンハムのコマ」で使用したDCモータは電源につなぐ配線が2本でしたが、サーボモータの場合は信号線がプラスされています。この信号線へ出力するパルス幅でモータが回転し、その位置を保持します。
複数のサーボモータを制御すれば、電子工作の楽しみが広がります。例えば、サーボモータはロボット製作にも使われています。モータの回転角度を指定して位置を保持できるので、ロボットの関節に使用するとポーズを決めることができます。そして、ポーズとポーズをつないでいくことで、ロボットを歩かせたり、踊らせたりすることができます。「いつかは、そんなロボットを作れるようになりたいなぁ〜」と思いながら、サーボモータの使い方を学んでいきましょう!
それでは、ブレッドボード上で回路を作成してみましょう。回路図と部品配置図を以下に示します(画像4、画像5、画像6)。
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