エンジン製作から簡単モデリングまで! 最先端3Dプリンタ技術が勢ぞろいフォトギャラリー 「ナノ・マイクロ ビジネス展」(1/2 ページ)

微細加工技術やナノテク技術関連の国際見本市「ナノ・マイクロ ビジネス展」では、大型の3次元造型機から家庭向けの小型で安価な装置まで、最先端の3Dプリンタ関連技術が多数展示された。その模様を写真でお届けする。

» 2014年04月30日 16時30分 公開
[笹本理乃,MONOist]

 2014年4月23〜25日の3日間、微細加工・デバイスなどに関する技術の国際見本市「ナノ・マイクロ ビジネス展」が、パシフィコ横浜で開催された。今回のナノ・マイクロ ビジネス展では、初めて3Dプリンタ関連技術が企画展示され、注目を集めた。製造現場で使用する大型の3次元造形機やパーソナル3Dプリンタの製造・販売を行う企業から3Dプリンタによる出力事業を行う企業、材料を扱う企業などさまざまなブースが立ち並んだ。その模様を写真でお届けする。

車のエンジンも3Dプリント(アスペクト)

 粉末焼結積層造形装置の製造販売や同装置を使用した模型の製作を行っているアスペクトは、同装置で出力された大型部品や、耐久性に優れた材料「ナイロン12」を使用して出力した部品を展示した。

同社の粉末焼結積層造形装置「RaFaEl(ラファエロ)」で出力した自動車の試験に用いられているエンジンやドア。同社の説明員は「3Dプリンタで出力したエンジンが自動車の走行テストで使われている」と述べている(クリックで拡大)
左が同社の装置で出力された高さ約150cmのスカイツリー。耐久性に優れた素材であるナイロン12を使用している。右が細かい造形で出力されたNゲージ(クリックで拡大)

家庭にも3Dプリンタを(ボンサイラボ)

 個人向け3Dプリンタを販売するボンサイラボは、10万円以下という低価格の3Dプリンタ「BS01」やSラボのデュアルヘッド3Dプリンタ「MOTHMACH 3DP 222 DUAL」を展示した。BS01は、2014年4月1日から販売されている。BS01はオープンソースの熱溶解積層法(FDM)の国産3Dプリンタで、教育分野をメインターゲットとしており、子どもでも持ち運びやすいサイズと、教育関係者が購入しやすい価格設定の実現を目指して開発された製品である(関連記事:国産小型3Dプリンタ「BS01」、クラウドファンディングで購入受付開始。7万9800円から)。

同社の3Dプリンタで出力されたものの例(クリックで拡大)
左がBS01で出力している様子。右がMOTHMACH 3DP 222 DUALと、同プリンタで出力した「スター・ウォーズ」の登場人物ヨーダ(クリックで拡大)
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