続いて、42作品(130データ)が寄せられたオリジナルキャラクター部門の発表です!!
と、その前に、コンテスト事務局からのお題(使用OKキャラ)として募集していたITちゃんと今出しょう子。エントリー開始直後は「さすがに“3次元化”してくれる猛者はいないか……」と弱気でしたが、いや〜世の中いるものです! なんと、仲良く2作品ずつエントリーがありました! 中でも個人的にイチオシだったのが、ドヤ顔が印象的な「7頭身今出しょう子」(作者:ハラノさん)だったのですが……。
ということで、見事、オリジナルキャラクター部門のグランプリに輝いたのは……、
ノギヲさんの「Waffle maker」です!
何でたたきつぶすとワッフルができるのか? その意味不明の設定にシビレました。
ディテールの方向性にブレが少なく、一貫性のあるメカデザインになっていると思いますし、ディテールの量感もほどよくて、見ていて心地よい作品です。キャラクター設定のアイデアも、ハードさと脱力が混じっていて面白いと思います。パーツを別々に作って装着させていきたいですね。
顔立ちがとてもかわいくて、衣装やメカも細部まで凝っています。ワッフルを作っちゃうというナゾな設定も面白いですね。テクスチャーの表現に頼らず、顔のパーツもちゃんと刻まれています。ハンマーは、ワッフルの型らしき部分まで細かく作ってあり、1つ1つのマス目にちゃんとテ―パが付いていました。とにかくすごい作り込みで、3次元モデルをいつまでもしげしげと眺めてしまいました。ぜひ造形した実物も見てみたいです。
オリジナルキャラクター部門のグランプリ作品、Waffle makerにほんのわずか及ばなかった作品が2つありました。1つは、変形ロボットをプラモデル風に実現したchanponmanさんの「Salvo」。もう1つは、われらがアイドルITちゃんを超絶可愛く仕上げてくれたSelyさんの「ITちゃん」です。
安齋肇さんは厳しいコメント(おそらく本部門全体に対してのコメント)を寄せていますが、実はこのSalvoに10点満点を付けています。今回のコンテストの中で、特にユニークな作品だったのではないでしょうか。
この作品を見て、“変形する”という、“合体する”という、誰もが思う理想と願望を思う存分楽しめるアイデアがもっともっと欲しいと思いました。
オリジナルというほど、オリジナリティーに乏しいのが残念であります。負けるな! 3D!
オリジナルプラモデルを作ろうという熱意が良いです。
まさか、キャラクターのパーツをばらして、ランナーにくっつけた作品が出てくるとは……。しかも、完成したロボットは、変形もできる優れモノ。とにかく凝っていますね。ランナーに配置されたパーツのモデルも美しく、ばらして組み立てた後の達成感もありそうです。子どもに、このモデルの出力から部品の組み立てまで体験させたら、楽しんでくれそうです。「なかなかできないユニークな発想」は素晴らしいと思います!
そして、ITちゃんです。水野操さんのしっかりとしたコメントに対し、ITちゃん推しのねとらぼ編集部ときたら……。
体の動きから表情まで、生き生きとした躍動感が感じられるITちゃんになっています。ITちゃんのイメージをご自分の中でそしゃくされているのでしょうか。キャラクターの特長がとても分かりやすいと思います。自分の机の上に飾ってみたくなりました。
ただ、この作品に限りませんが、3Dプリンタの出力前に修正がかなり求められるものが多かったので、後は“リアルにするためのデータ化”をぜひ意識してみてください。
これはもう本当にごめんなさい。「ねとらぼ」としてはこれを推さないわけにはいきません。ええ、えこひいきです。思いっきりひいきさせてもらいました。
だってITちゃんだもの。
これがかわいくなければよかったのですが、普通にかわいいし、もうITちゃんかわいいよITちゃんです。しかも、頭身を微妙に伸ばして成長したITちゃんだったりするのでもうご飯3杯くらいいけます。ありがとうございました。
皆さま、仕方がないと思って諦めてください。
かわいいは正義。
その他、masa@高部製作所さんの「MXGIRL---町工場のおやじが作ったフィギュア---」とvine_appleさんの「ダウンヒル」が最終選考に残りました。おしい!
なお、実用部門、スマートデバイスケース部門、オリジナルキャラクター部門で、見事グランプリを獲得された3人には、3Dプリンタ「DS.1000」(協力:スマイルリンク)が贈られる他、ビートたけしさんのTVコマーシャルでもおなじみDMM.comさんのご協力により、グランプリ作品を出力してプレゼントする予定です(いろいろ調整中のため、その模様は後日)。
DS.1000は、スマイルリンクとディビジョン・エンジニアリングが共同開発した国産の個人向け3Dプリンタです。外形寸法270×280×255mm(重さ5kg)のコンパクトサイズで、かわいいデザインを採用し、10mmほどのものなら、粗めの積層ピッチで5分もかからず造形可能です(造形サイズは、105×105×105mmまで)。材料は、PLA(ポリ乳酸)、ABS、ナイロンの3種類をサポート。非常に扱いやすい3Dプリンタのようで、スマイルリンク 代表取締役社長 大林万利子さんは、次のようにコメントしています。「一時期、当社にインターンに来てくれていた人も、3Dプリンタを見るのが初めてだったにもかかわらず、DS.1000の使い方を覚えて、iPadスタンドやコンビニ袋掛けなどを作って楽しんでいました」。
なお、近々新しい素材も使用可能になるとのことです。ラメ入りや透明色のPLAなども有料ですが試せるそうなので、詳しく知りたい方はスマイルリンクさんへお問い合わせください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.