金網の中から物々しく登場したのは、ホンダの誇るホットハッチ「シビック タイプRコンセプト」。
F1復帰でレーシングイメージをブイブイ押し出すホンダですが、ハコ車レースではWTCC(世界ツーリングカー選手権)にもワークス参戦していて、そのカラーリングも同時に公開されています。
一般道でレーシングスピリットを感じさせる“道のレーシングカー”それが“タイプR”だそうな。かなりメカメカしく、登場からしてまるでガンダムなイメージですが、タイプR史上初めて過給器を搭載するらしきこと、そしてそれが排気量2lのエンジンに搭載されることで、ゴルフGTIやメルセデス・ベンツの「A45AMG」なんかの欧州ホットハッチ勢にがっつ食い込んでいくスペックを持ったわけですね。楽しみ過ぎる!
が、これもコンパクトな感じ。
あ、あと忘れちゃいけない、Renalut(ルノー)の「トゥインゴ」!
なんと気合いのRR(リヤエンジン・リヤドライブ)での登場ですが、初代の丸っこい愛らしさを再現して現代風にアレンジされたルックスは会場内でもとにかく大人気。ずっと人の絶えない人気ブースになっていました。ちょっとFiat Automobile(フィアット)の「500(チンクエチェント)」あたりを意識したかなと思わせるデザインとカラーバリエーションですが、フランスvs.イタリア、ちょっとニュアンスが違っててどちらもカワイイのです。
これもコンパクト。
というわけで、かたやスーパーカー、かたやコンパクトと、かなり極端な発表が目についたジュネーブショー。やはり欧州にもダウンサイジングの波は押し寄せているんだということを肌で感じた結果となりました。あと、ゴルフGTE以外、あまり例は挙げられなかったのですがプラグインハイブリッド車というワードもよく耳にした感じです。
エコが行きつくところまで行けば、クルマになんて乗らないというのが一番の正解なのかもしれません。でも自分の行動範囲を狭めることが、必ずしもQOL(Quality of Life)に貢献すると思えない。人類が手に入れたパーソナルモビリティ“クルマ”は人とともにあるために、コンパクトという方向にもシフトしているのですね。
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