三菱自動車は、スズキからガソリンエンジンを搭載する軽商用車のOEM供給を受けることで基本合意したと発表した。ただし、軽商用電気自動車である「MINICAB-MiEV」の開発と生産、販売は継続/強化する。
三菱自動車は2013年8月29日、スズキからガソリンエンジンを搭載する軽商用車のOEM供給を受けることで基本合意したと発表した。
合意に合わせて三菱自動車は、2013年度末までに軽バン「MINICAB VAN」と軽トラック「MINICAB TRUCK」のガソリンエンジンモデルの生産を終了する。2014年春からは、これらの代替として、スズキから軽商用車のOEM供給を受ける計画である。
スズキは同日、14年ぶりに全面改良した軽トラック「キャリィ」を発表している。2014年春から三菱自動車が販売する軽トラックも、このキャリィベースのものになるとみられる。
なお、三菱自動車は、軽商用電気自動車である「MINICAB-MiEV VAN」と「MINICAB-MiEV TRUCK」の開発と生産、販売は継続/強化するとしている(関連記事:EVの本命は軽トラ!? 140万円で購入可能な「MINICAB-MiEV TRUCK」が発売)。
三菱自動車の開発中止により、国内で軽商用車を開発する企業は、スズキ、ダイハツ工業、ホンダの3社に絞られることになる。
スズキは、軽ワゴン/バンで「エブリイ」、軽トラックでキャリィを展開。マツダの「スクラム」にOEM供給を行っている。また、三菱自動車からOEM供給を受けていた日産自動車の「クリッパー」も、2013年末からスズキがOEM供給を引き継ぐことになった(日産自動車の発表文)。
ダイハツ工業の「ハイゼット」は、トヨタ自動車の「ピクシスバン/トラック」と、2012年2月に自社生産を終了した富士重工業の「サンバー」にもOEM供給を行っている。
ホンダが開発・販売する「アクティ」は、OEM供給は行っていない。
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