センサーネットワークシステムの企画・開発などを手掛けるプロビデントは、UHF帯RFIDタグ(パッシブ型)を組み込んだ一体型のナンバーカード「アスリートアタッチ AA55」を2013年8月1日より販売すると発表した。
センサーネットワークシステムの企画・開発などを手掛けるプロビデントは2013年7月16日、UHF帯RFIDタグ(パッシブ型)を組み込んだ一体型のナンバーカード「アスリートアタッチ AA55」を同年8月1日より販売すると発表した。RFIDタグが組み込まれたアスリートアタッチ AA55をアスリートが装着し、RFIDリーダシステムと一緒に利用することで、走行タイムを計測できる。
従来用いられてきたナンバーカード用のRFIDタグは、高価なアクティブ型のRFIDタグが主流であり、タグの再利用が求められてきた。そのため、競技終了後にタグの回収作業が発生し、アスリートにとっても競技主催者にとっても大きな負担となっていた(当日の回収忘れ・競技不参加のアスリートは後日郵送で返却するケースもある)。また、レース前にRFIDタグを靴ひもやタスキなどに取り付ける手間の掛かる作業が発生していた。
これに対し、アスリートアタッチ AA55は、安価で軽量な不織布製を採用することで、使い捨てを可能にし、従来のようなタグ回収作業を不要とした。また、ナンバーカードは、単純な構造を採用しながらも、一定の強度と耐水性を確保。ナンバーカード下部にミシン目(折線)とスリット(切り込み)が入っており、アスリート自身がワンタッチでRFIDタグを装着でき、取り付け・取り外しの手間が軽減されるといった特徴を備える(会場に到着後、ナンバーカード裏に張り付けられているタグの実装部をナンバーカードのスリットに挿入するだけ)。他にも、全てのアスリートのナンバーカード(胸)部分にタグが装着されることになるため、トルソー(胴体)計測が可能になるといった利点もある。
競技主催者は、タグ回収作業および回収不可時の費用徴収作業から解放されるだけでなく、タグおよびナンバーカードコストの低減や運用面の効率化などが図れるという。
項目 | 仕様 |
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インレット | Impinj Monza 5 |
対応規格(準拠) | −EPCglobal Gen2(V1.2.0) −ISO/IEC 18000-6TypeC |
対応周波数 | 840〜960MHz |
通信距離 | 〜5m(ゼッケン張り付け時/使用環境により異なる) |
サイズ | ナンバーカード部:240×200mm RFIDタグ部:100×40mm |
基材 | 不織布 |
表1 アスリートアタッチ AA55の製品仕様 |
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