これらのカラートレンド予測で用いられる技術に興味深いものも幾つかある。北米がMULTIVERSEで選んだマットブラックの「Albuquerque Nights」は、クリアコート層にリサイクルタイヤを用いてマット調を表現している。一般的に、マット調を表現する場合にはシリカ(二酸化ケイ素)が用いられている。
アジア太平洋がSYNCOPACEで選んだ「White Metal」は、ホワイトとシルバーの中間色のような色合いを、通常のシルバーと同様に2層コーティングで実現している。アジア太平洋の地域テーマであるWITH PRIDEで選ばれた、高彩度のブルー「Presence Blue」では、特殊な顔料を採用したという。
この他、BMWの「MINI」やホンダの「N-ONE」といった、“プレミアムコンパクト”と呼ばれるような小型車に用いられている2トーン/3トーンカラーについても、BASFジャパンのカラーデザインセンターが独自にトレンドを予測している。
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