加速以外も突き抜けてる! シムドライブの第3号EV「SIM-CEL」は新技術満載:SIM-CEL フォトギャラリー(1/2 ページ)
高級スポーツカーと同等以上の加速を実現したSIM-Drive(シムドライブ)の試作電気自動車(EV)「SIM-CEL」。同車に搭載されている新技術をフォトギャラリー形式で紹介しよう。
SIM-Drive(シムドライブ)が2013年3月に発表した試作電気自動車(EV)「SIM-CEL」は、空気抵抗を極限まで減らした外形デザインや軽量のボディ、インホイールモーターの大幅な改良によって、時速0〜100kmの加速時間を高級スポーツカーと同等以上の4.2秒を実現したことを最大の特徴としている。
しかし、SIM-CELには、走行性能を高めるこれらの機能の他にも、さまざまな技術が搭載されている。本稿では、フォトギャラリー形式で、SIM-CELに搭載されている新技術をいくつか紹介しよう。
「SIM-CEL」は、スマートハウスと連携するための追加装備として、自走式スマートコンテナが用意されている。その名の通り自走するコンテナである。利用する際には、スマートハウスの駐車場に、SIM-CELの荷室に自走式スマートコンテナをドッキングさせるためのレーンを設けることを想定している。コンテナにはさまざまな利用法がある。例えば、通常はスマートハウスで使用するが、SIM-CELで遠出する際には補助電池ユニットになる大容量蓄電池などが考えられている。他にも、コンテナに内燃機関や燃料電池を組み込めば、SIM-CELをプラグインハイブリッド車や燃料電池車として利用できる可能性もある。(クリックで拡大)
走り回る自走式スマートコンテナ。かなり軽快に動く。(クリックすると再生)
試作第1号車の「SIM-LEI」は、パイオニアのヘッドアップディスプレイ(HUD)を搭載していたが、「SIM-CEL」は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)での車両情報表示に対応した。オリンパスの眼鏡に装着するタイプのHMDを使って、車速やシフトポジション、電池残量などを表示する。左の写真は眼鏡にHMDを装着した状態。右の写真はHMDで表示している車両情報である。HUDは、インストゥルメントパネルに視線を向けなくても、車両前方を見ながら車両情報を確認できる。これに対してHMDでは、車両前方から視線を外しているときでも車両情報を確認できるわけだ。(クリックで拡大)
「SIM-CEL」のルーフの一部には、樹脂製調光ルーフウィンドウが組み込まれている。レニアスが得意とする透明のポリカーボネート樹脂の加工技術と日立化成工業の調光フィルムを組み合わせたものだ。通常状態では光を通さないが(左)、電圧を印加すると透明になって光を透過する(右)。(クリックで拡大)
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