トヨタ自動車は、都市交通システム「Ha:mo(ハーモ)」の実証運用を愛知県豊田市で10月1日から開始した。「人にも街にも社会にも優しい移動」の実現を目指す。
トヨタ自動車は2012年10月1日、愛知県豊田市で、都市交通システム「Ha:mo(ハーモ)」の実証運用を開始した。トヨタ車体が開発した超小型電気自動車(EV)の「コムス」(関連記事)を使ったシェアリングサービスを提供する。
Ha:moは、パーソナルな乗り物である自動車と、バスや鉄道などの公共交通の最適な組み合わせによって、「人にも街にも社会にも優しい移動」の実現を目指す交通サポートシステムの総称。情報提供システム「Ha:mo NAVI(ハーモナビ)」とEVシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモライド)」で構成する。
Ha:mo NAVIは、独自の交通需給予測に基づき、CO2排出量と利便性の双方に配慮した移動ルートの選択肢を提示するもの。道路混雑状況を考慮し、複数の交通手段を組み合わせてスマートフォンで最適なルート検索を行う「マルチモーダルルート案内」や、マイカー利用車に満車・空車状況を考慮したパーク&ライド駐車場の情報提供などを行う。
将来的には、ルート案内にEVシェアリングサービスのHa:mo RIDEを組み込んで、個人の移動履歴をふまえた「リコメンデーション(推奨)」機能も提供する予定だ。
さらに、豊田市が行う地域エネルギーマネジメントシステム(EDMS)と連携も予定する。EDMS実証実験に参加する世帯のプラグインハイブリッド車の電池残量や地域の電力供給状況を基に、交通システム全体としてのエネルギー利用効率向上に向けた実証運用とする。
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