アルテラは、28Gbpsトランシーバを内蔵した28nm FPGA「Stratix V GT」の出荷開始を発表。通信システム、テスト機器、軍用通信システムなどのハイエンドアプリケーションにおいて、高スループット、高性能、低消費電力を実現するという。
アルテラは2011年8月24日(米国時間)、28Gbpsトランシーバを内蔵した28nm FPGA「Stratix V GT」の出荷開始を発表した。
Stratix V GTは、同社が長年培ってきたトランシーバ技術とTSMC社の28nmプロセス技術(28HP:High Performance)とを組み合わせて開発された次世代ハイエンドFPGA製品「Stratix V」シリーズのラインアップの1つ。28Gbpsで動作する高速シリアルトランシーバを集積し、主に通信システム、ハイエンドテスト機器、軍用通信システムなどで使用される40Gbps/100Gbps/400Gbps超アプリケーション向けに最適化されているのが特長だ。
最大62.2万LE(Logic Element)相当のロジック、512個の18×18乗算器、およびハードマクロ化されたPCI Express(PCIe)、10ギガビットイーサネット(10GbE)、Interlaken IPブロックを集積し、高速シリアルプロトコルをサポート。
28Gbpsで動作する4個のトランシーバ、最大32個の全二重12.5Gbpsトランシーバを搭載し、バックプレーン、オプティカルモジュール、およびチップ間アプリケーションをサポートし、2133Mbpsで最大4個の72ビットDIMMをサポートするDDR3メモリインタフェースも備える。内蔵されている28Gbpsトランシーバは、OIF(Optical Internetworking Forum)が定める電気インタフェースの共通仕様「CEI-28G」に準拠しながらも、低消費電力を実現(チャネル当たり200mW程度に抑えている)し、システムのバンド幅当たりの消費電力を飛躍的に低減できるとしている。
なお、同社WebサイトでStratix V GTに関する動画(日本語字幕付き)が公開されている。
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