鍛造で長年自動車部品を作ってきた町工場の技術を生かした製品とは?
編集注:ゴーテック 道家剛史氏の再取材に基づき、本文に追記・修正しました。(2013年10月28日)
ミサト工業がプロジェクト参画した毛抜き「NOOK」は、通常の毛抜きと違い、先が丸くなっていて、毛を抜く際に角度を変えてもストレスなく毛が抜ける構造になっています。この毛抜きは、これまでミサト工業が自動車部品を作る際に培ってきた鍛造技術を生かして作られています。
この鍛造を用いることにより、毛抜き全体が非常にしなやかになり、毛抜きの根元を軽くつかむことで、毛抜きの先に強いグリップ力が得られたのです。
実は私も、この「毛抜き」というものが、どれほど需要があるのか、今回のミサト工業さんの取材を通じて知りました。私の妻にも尋ねてみたところ、多くの若い女性はほぼ毎日、毛抜きを使っているといいます。毛抜きを使う目的は、ほぼ毎日メークをするときに眉毛を抜くため、または1週間に1度ぐらいで足の脱毛などに使っているということでした。
毛抜きのどのようなところが重要なのかということを引き続き妻にヒアリングしたところ、ほぼ毎日使うものなので、「ストレスなく、きちんと毛がつかめる」――つまり毛抜き本来の機能である「毛をつかむグリップ力」と、やはりそれなりに「デザインの良さ」であるということも分かりました。
NOOKでも、そのポイントが押さえられていました。
今回は、このNOOKのプロジェクトに参画したしたミサト工業のマイクロモノづくりについて紹介します。
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