組込みシステム技術協会は、東北地方太平洋沖地震で影響を受けた会員企業に対して、総額500万円の支援を行うと発表した。
このたびの大震災で被災された皆さま、ご家族ならびに関係者の皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
@IT MONOist編集部一同
社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)は2011年3月24日、東北地方太平洋沖地震で影響を受けた会員企業に対して、総額500万円の支援を行うと発表した。
JASAの会長である松尾隆徳氏は今回の震災による影響および支援策の決定について次のように述べている。「新産業である組み込みシステム業界は歴史の浅い業界であり、経営本質も万全とは言い難い。そのような中で、大災害による経営への悪影響は測り知れないものがある。そこで、業界として緊急対応を行い、事業遂行の支援を行うことを決定した」
今回の震災を受け、JASAは業界団体としての支援策を協議。東北地域(被災地)に拠点を置く会員企業各社に対し、一律見舞金と地域・被災状況に応じた支援金を平成22年度事業費より捻出し、3月末までに各社へ配分するとしている。
この発表を受け、JASA東北支部 支部長の佐々木賢一氏は「JASA東北支部加盟企業においては、全社とも社員の無事が確認され、設備的にも甚大な被害はなかった。今回のJASA本部の迅速な意思決定は、被災地企業の復興に向けて大きな支援となる」とコメントを寄せている。
組み込みシステム業における業界振興と組み込み技術の高度化・普及啓発、人材育成など目的とする経済産業省管轄の公益法人。会員数は全国で230社、組み込みシステムソフトウェア受託開発系企業が主となる。「Embedded Technology/組込み総合技術展」「組込みソフトウェア技術者試験制度:ETEC」「ETロボットコンテスト」など各種事業を展開。
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