富士通はPLM製品PLEMIA M3に構想設計段階でのコスト参照機能などを追加。仕様変更に伴う購買部門との調整やコスト検証がスムーズになる
富士通は2010年12月8日、同社のPDM製品「PLEMIA M3」シリーズに設計フェイズで製造コストを把握する設計業務支援ソフトウェア「PLEMIA M3/DMx(プレミア エムスリー ディーエムエックス)」を追加、同日より販売を開始した。価格は200万円から。
富士通のPLEMIA M3は、設計情報を一元管理するPLM製品。事業規模に応じたスケールでの導入が可能で、同社が提供する3次元CAD「ICAD/SX」「SolidMX」、仮想検証環境「VPS」との親和性が高く、他社CAD製品との互換性も持つ。
設計データとBOMデータが別々に管理されている場合では、設計段階で部品コストなどを算出する仕組みがなく、仕様変更の場面でも購買部門との調整で時間がかかってしまう懸念があった。また、郵送などでリードタイムが長くなりがちだった拠点間での設計データ共有もPLEMIA M3/DMx上でリアルタイムに行えるようになっているという。
今回販売を開始するPLEMIA M3/DMxの主要な機能は下記のとおり。
CADデータとBOM情報が連携していない場合、設計が完了してからBOM情報を積み上げ、製造コストを算出することが多いが、PLEMIA M3/DMxではCADデータとBOMを一元管理するため、構想設計フェイズや仕様変更のタイミングでBOM情報を参照しながらコスト管理を行える。
従来、電子メールやCD-ROMなどのメディアを介して行われることの多かった図面データのやりとりをPLEMIA M3/DMx経由でリアルタイムに行えるようになる。
設計フェイズで過去の施策品の評価や不具合情報を参照できるため、開発の手戻りリスクを排除でき、開発期間短縮が見込める。
機械設計図面だけでなく、エレキ・ソフトの情報も統合管理することで、スムーズな協調設計を実現する。
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