ストレートよりもカーブに強い車両を目指したという名古屋工業大学チーム。走行テストのデータを基にして、周回走行やスラロームで最も良いタイムが期待できるねじり剛性を算出し設計に取り組んだ。
サイドパネルは、昨年車両では0.5mmの鉄板を溶接し製作していた。それを今年は、0.5mmのアルミ板接着へ変更。軽量化を果たしながら、ねじり剛性も大幅にアップさせた。結果として、エンデュランスを除く全競技参加チームのうち、最軽量の車両となった。
今年の名古屋工業大学は、第7位と総合優秀賞まであと一歩だった。「今年は練習不足でしたが、それでもまずまずのタイムで走れたと思います。当校は毎年、マイナーチェンジを繰り返してきましたが、目新しさがあまりなかったかも。来年(引き継ぐ後輩たち)はもっといろいろやりたいと考えているみたいです」(名古屋工業大学 石川 正芳さん)。
自動四輪用のオイルパンを扁平にし、かつ前部に引き延ばす形にすることで、オイルの液量を変えることなく高さ方向を減らし、低重心設計を狙った東京工業大学の車両。
「今年のドライバーの身体がとても大きく、それに合わせて車両を製作しました。日本人なら誰でも乗れるんじゃないかぐらいの大きさです」(東京工業大学 チームリーダー 穂積 昭充さん)。万が一、ドライバーが火災などに遭っても、スムーズに脱出することができそうだ。
あまり調子がよくなかった、という同校だが、オートクロス賞3位を獲得した。
「来年は部員がいなくなってしまうので、どうなるか……」(穂積さん)。もし、あなたの周りに来年東工大に進学する人がいたら、ぜひ入部を勧めて!
関連リンク: | |
---|---|
⇒ | 東京工業大学 |
学生フォーミュラ大会では、近い将来、電気自動車の部門を追加する計画がある。その布石として、昨年から電気自動車の試走会を開催している。MONOistのニュース記事でも第8回大会の電気自動車の試走について少しだけお伝えしたが、見た目では、ガソリン車との違いがいまいち分かりづらいだろう。ここでは、試走会で出走した車両のムービーを紹介する。電気自動車とガソリン車とで音を聞き比べてみよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.