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» 2008年09月10日 00時00分 公開

キーワードは“環境対応” オートデスクの建築向け展開設計のIT化で異常気象への対策を

[上口翔子,@IT MONOist]

 建築、製造、輸送などの多数分野に向けて2次元および3次元デザインソフトウェアを提供するオートデスクは2008年9月9日、同社が提案する建築(AEC:Architecture Engineering and Construction)設計ソリューションに関する説明会を開催した。

 説明会では、同社AECソリューションの岡崎 健二氏が登壇。同社ビジネスを取り囲む世界経済のトレンドとして“デジタルライフの一般化”“グローバリゼーション”“建築ブーム”“異常気象”の4つを挙げ、建築業界においても環境への配慮や社会インフラ老朽化への対策が必要であると指摘した。

オートデスク AECソリューション 岡崎 健二氏

 「例えば中国では今後4年間で国内37空港が建設され、サウジアラビアでは今後14年間に1兆ドルの建築投資が行われます。先進国の間では社会インフラの老朽化に対する改善、修復、保全、管理への多大な投資が必要とされ、米ではその額が2兆ドルに上るともいわれています」(岡崎氏)

 このままの現状が続くと、世界規模での建築競争が激化し、世界のエネルギー消費量は今後25年で倍になるという。

 そこで同社では、CO2やライフスタイルコストをいかに削減するかを念頭に、BIM(Building Infomation Modeling)と呼ばれる3次元シミュレーションの製品群を展開。建築設計のライフサイクル全体で必要とされる情報をデジタルモデリングとして統合、作成し、そのモデリングをプロジェクトの各工程で必要とされるデータに活用することで、最終的にプロジェクト全体の効率を向上させるという。

 さらに、ワークフロー上にさまざまなアプリケーションを追加することでシミュレーションおよび解析を支援し、日本建築市場の課題であるPFI方式(民間の設計ノウハウを公共施設の設計へ採用すること)の増加やネットワーク管理が施された建築物設計など、高度化した顧客ニーズへも対応していくとしている。

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