以降では零戦の企画書を読み、設計分析をしていきます。赤字は甚さんが書き込んだメモです。
読者の皆さんなら、零戦をどのように設計するのでしょうか? 現代なら、「こんなのできません!」というのでしょうか? または、3次元モデラーによってどんどん造形されていくのでしょうか?
参考文献:『零戦 その誕生と栄光の記録』堀越二郎・著(カッパブックス)
※以下の企画書は、筆者が参考文献を基にして本記事用にアレンジしたものです。実際のものとは異なります。
なぜ、オレサマがここに零戦を持ってきたか、オメェに分かるか?
もちろんです。零戦が、当時にしてはいかに素晴らしい飛行機だったか、ということがいいたいんでしょう?
べらんめぇ! そんなことじゃねぇっ。オメェ、オレサマの赤字のメモをきちんと読んだのかよっ! せっかく、設計者へ一歩近づいたと思ったらよぉ、また、3次元モデラーへ戻っちまったのか? オメェの上司を連れてこい! いますぐぅっ! いますぐにーっ! フンガーッ!
そして、今回もまたまた良くんに、甚さんの鉄拳制裁が下ることとなりました。
だからもーポンポン殴るのだけはやめてくださいって。ああ、僕は設計者失格ですとも、スミマセンですよ。しかし僕ぁ検図もできない上司の元で働いているんです、こうもなるわけですよ。ちなみに彼は部下を教育せずに出世逃げするといっているのですが。
あん? 出世逃げ? なんだそりゃ。
出世してしまえば、検図ができないことなんか関係ないし、直下の部下を捨てることができるって堂々といっています。
どうしようもねぇ会社だな。設計書もねぇ、設計思想もねぇ、設計審査もねぇ、……。日本企業も腐っちまったねぇ……。罪作りのモノづくりだねぇ、真の技術者がいねぇんだなぁ。
甚さん、お願いです。 もう一度、僕を設計者にしてください!
そうか分かった! オレサマに……ついてきなぁ!
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