7セグメントLEDは、アノードを共通端子とする“アノード・コモン”とカソードを共通端子とする“カソード・コモン”に分けられる
【問題12】の回路において、7セグメントLEDに“H”と表示させるには出力ポートからどのような信号を出力しますか? という問題でした。
皆さん解けましたか?
解けた方も解けなかった方も答え合わせをして、次項の解説までぜひ読んでみてください。毎週コツコツ問題を解いて、電気・電子回路の基礎知識を身に付けてください。
それでは、解答を発表します!
7セグメントLEDは、数字を表示するために7個のLEDを組み合わせて1つのモジュールにした電子部品です。図1に示すように、数字を表示する7個のLEDはa〜g、小数点を表示するLEDはDpの記号で区別することになっています。
7セグメントLEDは、モジュール内のLEDの接続方法によって図2のように、アノードを共通端子とする“アノード・コモン”とカソードを共通端子とする“カソード・コモン”の2つのタイプに分けられます。
それでは、ここまでの解説を基に【問題12】を解いてみましょう。
図3は、【問題12】の回路を詳細に描いたものです。
【問題12】の回路で、7セグメントLEDの共通端子(コモン)はVcc(電源のプラス)に接続されています。LEDを光らせるためには順方向電圧を加える必要があることから、ここで使われる7セグメントLEDはアノード・コモンであることが分かります。
図3に示すように、【問題12】の回路は出力ポートから“0”を出力したときにLEDが光る、すなわち“流れ込み”電流によってLEDを光らせる回路です。
7セグメントLEDは、7個のLEDを個別に点滅させることによって数字に見せているものです。【問題12】では、図4のように“H”を表示させています。よって、答えは表1のような組み合わせの信号となります。
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