経済産業省「平成19年6月の鉱工業生産動向(速報)」によると、生産は前月比1.2%で4カ月ぶりの上昇、出荷は同0.7%で3カ月連続の上昇だった
経済産業省が7月30日に発表した「平成19年6月の鉱工業生産動向(速報)」によると、生産は前月比1.2%で4カ月ぶりの上昇、出荷は同0.7%で3カ月連続の上昇だった。在庫は同0.3%の低下、在庫率は同2.5%上昇した。
業種別に見ると上昇に寄与したのは、生産で電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、情報通信機械工業など。出荷は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、輸送機械工業など。いずれも電子部品・デバイス工業と情報通信機械工業が牽引した形だ。
電子部品・デバイス工業の生産は前月比で3.2%増。特にモス型半導体集積回路(メモリ)、アクティブ型液晶素子の寄与度が大きい。また情報通信機械工業は同4.0%増で、携帯電話、外部記憶装置、PCなどが好調だった。
また製造工業生産予測調査によると、7月は前月比1.8%の上昇、8月は同4.9%の上昇となり前回調査(6月=1.9%増、7月=1.7%)から引き続き上昇傾向にある。8月の上昇に寄与しているのは電子部品・デバイス工業の同6.7%増、輸送機械工業の同5.1%増など。8月で唯一マイナスとなったのは情報通信機械工業の同0.7%減だった。
同省は「総じてみれば、生産は横ばい傾向で推移している」と分析している。
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