組み込みの世界にも、マルチプロセッサ/マルチコアの波が押し寄せている。AMPに対応した「MP T-kernel」の概要とその効果を紹介する
組み込みシステムの世界でも、マルチプロセッサ技術が注目を集めている。本稿では、マルチプロセッサに対応したリアルタイムOS「MP T-Kernel」について解説する。なお、T-Kernel全般およびMP T-Kernelの概要については、「2006年、T-Kernelはこうなる!」を参照されたい。
「MP T-Kernel」は、マルチプロセッサに対応した組み込みシステム向けリアルタイムOSである。本稿では、従来のT-Kernelを「標準T-Kernel」と称して区別することとする。
MP T-Kernelには、大きく以下の3つの特徴がある。
MP T-Kernelは、対象となるマルチプロセッサに応じて「AMP T-Kernel」と「SMP T-Kernel」の2種類が存在する。その名のとおり、前者は非対称型、後者は対称型のマルチプロセッサに対応する。AMP T-Kernelは試作開発が完了し、6月に発表が行われた。以降は、このAMP T-Kernelを中心に解説していく。
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