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AI搭載ロボットをコンビニエンスストアの飲料陳列業務に導入:ロボット開発ニュース
ファミリーマートは、AI搭載ロボット「TX SCARA」を「ファミリーマート経済産業省店」に導入した。TX SCARAはTelexistenceのAIシステム「Gordon」を搭載し、従業員の代わりにバックヤード内での飲料補充業務に24時間従事する。
ファミリーマートは2021年11月2日、AI(人工知能)搭載ロボット「TX SCARA」を「ファミリーマート経済産業省店」に導入したと発表した。
TX SCARAは、TelexistenceのAIシステム「Gordon」を搭載したロボット。バックヤード内での飲料補充業務に24時間従事する。
水平多関節型のTX SCARAは、ロボットの関節軸構成やリンク長などを最適化しているため、コンビニエンスストアの狭いバックヤードでも稼働できる。また、既存店舗のバックヤード環境を変更することなく導入できる。
通常はGordonが商品の充足状況や飲料の把持点を把握し、ロボットが自動で飲料を陳列する。陳列失敗時にはTelexistence(遠隔操作)モードへ移行し、インターネット経由による遠隔操作で業務を続行できる。
また、Gordonは学習機能を備え、過去の販売実績データから商品の売れ筋を判断し、時間帯や季節に合わせて商品陳列を最適化する。TX SCARAが1日約1000本にも達する飲料の陳列業務を人の代わりに担うことで、従業員は接客業務など、より付加価値の高い業務に取り組める。
ファミリーマートは、ロボティクスやAI技術を活用することで、従業員の生産性や顧客の利便性を向上していく。
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