駒澤大学とシーメンスヘルスケアは、産学連携による「画像診断人材教育センター」を開設した。CTやMRなどの実機を導入し、画像診断から放射線治療までを一貫して学べる環境を整えた。
駒澤大学(以下、駒澤大学)とシーメンスヘルスケアは2026年10月21日、同年10月15日に「駒澤大学−Siemens Healthineers 画像診断人材教育センター」の開設を記念したオープニングセレモニーを開催したと発表した。同施設は、駒澤大学とシーメンスヘルスケアが2026年2月に締結した産学連携契約に基づき設立された教育拠点であり、高度化する画像診断および放射線治療を支える医療人材の育成を目的としている。
同拠点は、大学教育と企業による医療従事者向けトレーニングを融合させた、国内でも類例の少ない産学連携モデルとなる。学生と現役の医療従事者が同じ環境で学ぶことで、より実践的かつ継続的な人材育成の実現を目指す。さらに、シーメンスヘルスケアを日本法人として傘下に置くSiemens Healthineersにおいてアジア初となるSPECT/CTトレーニングセンターに位置付けられており、日本国内にとどまらずアジア太平洋地域(APJ)の医療従事者や研究者を対象とした教育や研修を実施する方針だ。
駒澤大学−Siemens Healthineers 画像診断人材教育センターは、シーメンスヘルスケアグループで放射線治療事業を担うVarianの人材育成施設とオンラインで接続されている。画像診断から放射線治療計画、放射線治療までを一貫して学べる教育環境を構築しており、診断から治療までを俯瞰して理解できる次世代医療人材の育成に寄与する仕組みを整えたという。同教育環境を備えた施設はSiemens Healthineersとしてアジア初となる。
同センター内には、同社の全身用X線CT診断装置「SOMATOM go.Open Pro」(販売名:ゾマトム go Sim/go Open Pro、認証番号:302ADBZX00008000)、超電導磁石式全身用MR装置「MAGNETOM Flow.Elite」(販売名:MAGNETOM フロー エリート、認証番号:307AABZX00042000)、X線CT組合せ型SPECT装置「Symbia Pro.specta」(販売名:シンビアT6/T16、認証番号:21800BZY10185000)を導入している。実機を活用した実践的な教育環境を整備しているが、同装置群を実際の診断や治療、臨床研究に使用することは認められていない。
日本では高齢化の進展や医療の高度化に伴い、画像診断および放射線治療の重要性が一段と高まっている。一方で、同分野を支える診療放射線技師をはじめとする専門人材の確保と育成が大きな課題となっていた。両者は今後、次世代の医療を担う人材育成を推進し、日本およびアジア地域における医療の質の向上を目指す構えだ。
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