「高すぎる品質」は罪か? 日米タクシー事情から考える:製造マネジメント メルマガ 編集後記

配車アプリの「Uber」が、非常に便利でした。

» 2026年10月26日 12時00分 公開
[安藤照乃,MONOist]

 この記事は、2026年10月26日発行の「製造マネジメント メルマガ」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

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 先日、取材で4日間、私にとっては初めての米国本土となるフロリダ州オーランドに行ってきました。IFSのフラグシップカンファレンス「IFS Unleashed 2026」に参加するためです。円安や現地の物価高への不安もありましたが、食事は会場のケータリングやフルーツに助けられ、移動もホテル近辺だけで済んだため、無事に帰国することができました。

 その中でも、空港とホテルの行き来や、少し離れたスーパーへの買い出しなどに非常に重宝したのが配車アプリの「Uber」です。現在地と行き先を選択すると、距離や時間、混雑状況などに基づいて乗車前に確定金額が表示され、条件に問題がなければ配車が確定する仕組みです。不慣れな英語で行き先を説明する必要もなく、クレジットカードでの自動決済のため、降車時の現金のやりとりも不要です。手配した車が地図上に可視化されていることや、「女性ドライバー限定」「ペット可」「チャイルドシート付き」など車両の選択肢が豊富な点も、利用者の立場に立った設計になっていると感じました。

 Uberの母体である米国ウーバー・テクノロジーズは、2019年5月10日にニューヨーク証券取引所へ新規株式公開(IPO)を果たしています。米国で同社のサービスが急速に発展した背景には、既存のタクシーに対する「呼んでも来ない」「車内が汚い」「遠回りをされる」といった慢性的な不満が存在していたことが挙げられます。同社はアプリ1つで配車から決済まで完結するプラットフォームを提供しました。さらに、「空き時間と自家用車を活用して収入を得たい個人」と「安く移動したい人」を結び付けるライドシェアモデルを確立したことが、典型的な車社会である米国の環境に見事に合致した形です。

なぜ日本でライドシェアが普及しないのか?

 一方、こうしたライドシェアの仕組みが日本で普及しない背景には、いくつかの理由があります。

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