パナソニック コネクトグループで機内エンターテインメントシステムなどのアビオニクス事業を手掛けるパナソニック アビオニクスは、拡張を完了した門真工場の開所式を開催した。
パナソニック コネクトグループで機内エンターテインメントシステムなどのアビオニクス事業を手掛けるパナソニック アビオニクスは2026年10月23日、拡張を完了した門真工場(大阪府門真市)の開所式を開催した。開所式には、パナソニック コネクトグループのCEOでパナソニック アビオニクスのCEOも兼務するケン・セイン氏や門真市長の宮本一孝氏をはじめ、製造パートナー企業の代表、地元自治体関係者など約350人が参加した。
門真工場内で行われた開所式のテープカットの様子。左から、門真市長の宮本一孝氏、パナソニック コネクトグループ CEOのケン・セイン氏、同グループ 執行役員 ヴァイス・プレジデント アビオニクスビジネスユニット マネージングダイレクターの加藤大地氏[クリックで拡大]セイン氏は「1979年から40年以上にわたり機内エンターテインメントシステムやWi-Fiサービスを提供しており、世界200社以上の航空会社がここ門真工場で構築されるシステムを利用している。そして2022年に発表した最新のである『Astrova(アストローバ)』は、今世界で最も支持される機内エンターテインメントシステムとなり世界中の多くの航空会社が採用を決めているが、ここ門真工場で築き上げてきた確かな技術や信頼がその成功の原動力になった。今回の工場拡張では、同じく門真を拠点とするパナソニック プロジェクター&ディスプレイの協力を得るとともに、ブルーヨンダーのSCM(サプライチェーンマネジメント)ソリューションを導入するなど、パナソニック コネクトグループの協力と支援がなければ実現できなかった。これはまさにグループの知見やノウハウを結集する『One Connect』の力を示す取り組みといえるものだ。今後も、パナソニック アビオニクスは世界をリードし続けられると信じている」と語る。
門真市長の宮本一孝氏は「門真市は街づくりも含めて新しいリニューアルの時期を迎えている。駅前もこれから変わっていくところで(※門真工場は門真市駅から徒歩数分の位置にある)、相互にさまざまな連携を進めていきながらともに成長していける、そのようなエリアになればと考えている。また、小学生や中学生向けをはじめ工場見学のプログラムも予定されているということで、現場を見られることによって理系人材育成につなげられるだろう。この地域を通じて、技術の高さを皆さんと一緒に世界に発信していけることが、門真市にとってさらなる成長につながると信じている」と祝辞を述べた。
パナソニック アビオニクスの門真工場は、今回の拡張により面積が1万m2以上となり、生産スペースは従来比で1.8倍に拡大した。基板実装ラインは従来の2本から4本に倍増。そして、今回の拡張の主目的となるAstrovaについては、生産能力が従来比で6倍に増強される。なお、投資金額は非公開となっている。
Astrovaは、4K有機ELディスプレイを搭載し、機内エンターテインメント、モニターとのWi-Fi接続、乗客のデバイス連携、充電機能などを統合した次世代の機内エンゲージメントシステムである。これまでの受注累計は50万座席以上で、45社以上の航空会社から注文を受けている。
Astrovaの生産能力を6倍に増強したことで、航空会社に計画通りの納入を進められる見込みである。「2027年3月末時点で、毎日300万人を超える乗客がAstrovaを利用することになる」(セイン氏)という。
なお、開所式の後、報道陣向けに拡張後の門真工場の見学会が行われた。その様子は追って記事公開する予定だ。
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