ゴジラから25万人を救え! 富士通がソーシャルデジタルツイン技術デモを披露:CEATEC 2026

富士通は「CEATEC 2026」において、「ゴジラ来襲」を想定した災害対策の検討を支援するデジタルリハーサル体験を披露した。

» 2026年10月16日 06時30分 公開
[坪田澪樹,MONOist]

 富士通は「CEATEC 2026」(2026年10月13日〜10月16日、幕張メッセ)において、「ゴジラ来襲」を想定した災害対策の検討を支援するデジタルリハーサル体験を披露した。

会場で披露した「ゴジラ来襲」を想定したデジタルリハーサルの様子。TM&(C)TOHO[クリックで拡大]
ゴジラ来襲を想定した災害対策の検討を支援するデジタルリハーサル体験の様子[クリックで再生]

 富士通は「『もしも』に挑む、確かな力を。」をテーマにし、災害時の避難誘導を想定したシナリオを通じて、人とテクノロジーの連携による安全/安心な社会の実現に向けた取り組みを推進している。

 展示会場では、同社のソーシャルデジタルツイン技術を活用し、人々の行動や都市の状況をデジタル空間上に再現した。施策をフィジカル世界で実行する前に、デジタル世界上で人/物/事の振る舞いを高度に再現し、その効果や影響を多角的に評価して意思決定を支援するデジタルリハーサルを通じて、災害対策におけるソーシャルデジタルツインの活用イメージを体験できる展示となっていた。

ソーシャルデジタルツインによるデジタルリハーサルのイメージ[クリックで拡大] 出所:富士通

 今回のデジタルリハーサルでは東宝の協力のもと、自然災害のメタファーとしてゴジラを起用した。都市型複合フェスティバル「KAWASAKI FESTIVAL」が開催され、多くの人々で賑わう川崎駅周辺エリアにおいて、東京湾から上陸したゴジラが約60分後に到達するというシナリオの下、フェス参加者を含む25万人をどのように避難させるのが最適なのかをゲーム感覚で体験できる。

デジタルリハーサルの様子。画面に表示された「行動の候補」の中から、どの場所に何を配置するのかを選択し、その内容で避難シミュレーションを実行した。なお、行動の候補にはそれぞれポイントが設定してあり、ポイント上限内で行動を選択する必要がある。そのため、全ての候補を選択できるわけではない[クリックで拡大]

 今回のゴジラ来襲シナリオのような、予測が難しく極めて難易度の高い課題について、ソーシャルデジタルツイン上でシミュレーションすることで、災害対策の検討などを支援できる。富士通の説明担当者は「今回の展示で活用している技術については、製品化に向けて自治体などと一緒に実証実験を進めている段階である。現在は交通空白解消に向けたシミュレーション支援などを目的とした実証実験などに取り組んでいる」と語る。

 続けて、「デジタルリハーサルでは国勢調査などの公開されているデータを活用して、ある地域における年齢層や家族構成などを仮想空間で再現している。これを基に人がどのように移動するのかについて複数のパターンを用意して、その行動を評価する行動選択モデル技術を今回のデジタルリハーサルで活用している」と述べた。

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