OHチャネルイノベーションズは発足に当たり「リアルとデジタルの接点でイノベーションを起こし、社会の大丈夫を創る。」をミッションに定めた。OKIと日立、日立チャネルソリューションズにおける自動化機器の開発/製造技術、AI(人工知能)やITを活用したソリューション、運用/アウトソーシングサービスの知見を融合させることで、社会の安心を支え、顧客の業務効率化やサービス品質の向上に貢献していく。
中津氏は「キャッシュレスやデジタル化の進展、非対面セルフ化の加速により国内のATM市場は今後も縮小傾向が続くと見込まれているが、その減少ペースは緩やかになると考えている。一方で、海外に目を向けると、インドや東南アジアを中心に紙幣還流型ATMの需要が引き続き堅調に拡大している。キャッシュレス化は世界的に進展しているが現金のニーズがなくなっているわけではない。市場全体で見れば、ATM事業には依然として大きな成長機会がある。また、ATMは今後も金融サービスを支える重要な社会インフラであり、その安定的な供給を継続していくことがわれわれの重要な使命だ」と強調する。
なお、国内ATM市場は減少傾向にあるものの、足元では国内工場3拠点の生産体制を維持できるレベルの受注は確保できているという。
成長戦略シナリオとしては3つの方向性を想定している。1つ目は、主力の金融事業の価値を高める「サービス化」で、中核製品であるATMの販売にとどまらないAIやITを活用したソリューションや、監視/保守/運用までを含めたマネージドサービスの提供などを進めていく。
2つ目は市場を広げる「新領域の事業化」だ。ATMをはじめとする主力の金融事業で培った技術や知見を生かし、公共、交通、流通、ヘルスケアなどの多様な分野で事業を拡大する。
3つ目は地域を広げる「海外事業の拡大」である。OHチャネルイノベーションズとして、100カ国/地域以上に製品やサービスを展開しており、紙幣還流型ATMで23%以上、同社技術搭載ATMで35%以上の世界シェアを有している。「紙幣還流型ATMについては世界トップシェアと言っていい。国内ではATMとして一般的な紙幣還流型ATMだが、海外での導入拡大はこれからだ。国内向けATMは銀行ごとにソフトウェアを作り込む必要があったが、海外では一定程度標準化した仕様で納入できる点を生かして事業を拡大していきたい」(中津氏)という。
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